【小説の選び方】芥川賞作家がおすすめする『初心者向け小説』と『本屋大賞受賞作』

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以前『嵐にしやがれ』に芥川賞作家の又吉直樹さんが出演していて、読書初心者向けの「失敗しない本の選び方」について解説していました。

お笑い芸人でありながら、芥川賞作家としての執筆活動も注目されている又吉さん。

昔から「読書好き芸人」としても有名ですよね。

そんな又吉さんならではの「初心者向け本の選び方」はすごく興味深かったので、内容をまとめてみましたよ。

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失敗しない本の選び方

「ちょっと読書でもしてみよう」

そう思って本屋で小説を買ってみたものの、読み始めると興味が薄れて、最後まで読まないうちに放り出してしまう…

誰でもこんな経験はあるのではないでしょうか。

そんな「本選びの失敗」から解放されるために、又吉さんがおすすめしていた「小説の選び方」とは…

文学賞受賞作品から選ぶ

又吉さんが初心者向けの本の選び方で一番におすすめしていたのが、「文学賞受賞作品から小説を選ぶ」という方法です。

文学賞といえば芥川賞や直木賞などが有名ですが、その他にも、才能ある新人作家をデビューさせることを目的とした新潮新人賞や群像新人文学賞、すばる新人文学賞などもあります。

そんな、数ある文学賞の中で、又吉さんが「初心者の本選びにピッタリ」と紹介していたのが「本屋大賞」でした

本屋大賞とは

本屋大賞は他の文学賞のように作家や受賞者が選考をするのではなく、本屋で働く書店員さんがおすすめの一冊を投票して、受賞作が決定します。

なので、「読者目線で選ばれる文学賞」といえるのです。

ほとんどの文学賞は、さまざまな思惑が絡んで選考されるので、読者のためというよりは作家のため、あるいは出版社のために存在しています。

その点「本屋大賞」は、実際にたくさんの本を読んでいる書店員さんが、その中から「お客さんにすすめたい!売りたい!」と感じる本を選んで投票します。

ですから、受賞作は「面白くて当然」と言えるのかも知れないですね

ドラマ化映画化も…おすすめの『本屋大賞受賞作』

本屋大賞に選ばれた作品は映画やドラマなどに映像化されることも多く、特に1位になった小説のほとんどが映画化されています。

ここからは、大賞を受賞してドラマ化映画化された中から読みやすい小説を紹介していきます。

「博士の愛した数式」小川洋子

2004年度受賞。2006年1月映画化、2006年3月ラジオドラマ化。

「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎

2008年度受賞。2010年1月映画化、2016年11月舞台化。

「告白」 湊かなえ

2009年度受賞。2010年6月映画化。

「謎解きはディナーのあとで 」東川篤哉

2011年度受賞。2011年10月テレビドラマ化、2012年8月舞台化、2013年8月映画化。

「海賊とよばれた男」 百田尚樹

2013年度受賞。2014年1月オーディオドラマ化、2014年6月漫画化、2016年12月映画化。

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ピース又吉さんがおすすめする小説は…

次に、又吉さん自身が、「あまり本を読む習慣のない人におすすめするなら」というテーマで紹介されていた本は、太宰治の「桜桃」と穂村弘の「もうおうちへかえりましょう」、泡坂妻夫の「生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術」でした。

太宰治『桜桃』

太宰治の「桜桃」は私もすごく大好きな短篇小説なのですが、めちゃくちゃ切なくて胸が痛くなる作品です。

子供への淡い愛情とふがいない自分に対しての葛藤が、投げやりな感じで描かれていて、同じ「親」という立場で読むとあまりにも救いがなくて悲しくなります。

短いので5分くらいで読めますし、太宰治の入門書としてはピッタリかも知れませんね。

穂村弘『もうおうちへかえりましょう』

穂村弘の「もうおうちへかえりましょう」は、1話ずつが短歌のようで、読んだあとに余韻にひたれるのでおすすめだと又吉さんは言っていました。

結構気になる作品ですね。読んでみたいと思いました。

泡坂妻夫『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』

泡坂妻夫の「生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術」は袋とじのまま読むのと、袋とじを開いて読むのとですごく大きな変化があるのだそうです。

袋とじのまま読むと短篇、開いて読むと長編。なんだか、すごく実験的で画期的な小説みたいですね。

やみくもに読むより「良い作品」に出会って

ということで、今回はピース又吉さんの「失敗しない本の選び方」をまとめてみました。

どんな本を読めば良いんだろう?って悩んでいる人に、「とりあえずなんでも良いから読んでみたら」って言う人もいますが、私はちょっとそれは違うと思っています。

だって、本ってそれぞれ全然違うから、最初に「自分に合わない本」に出会ってしまうと、その人の中で「本はつまらない」という固定概念が出来上がってしまいかねないのです。

なので、初心者ほど「本選び」は慎重にしてほしいというのが私の意見です

最初に自分に合う読みやすい本に出会えれば、そこからどんどん世界は広がっていきますよ。

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