マンモグラフィーで乳がんが見つからないのは『高濃度乳房(こうのうどにゅうぼう)』が原因だった?【理由と対策を解説!】

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乳がんは40~50代の女性に多い癌とされていましたが、最近では、若い世代でも乳がんと診断される人が増えているのだそうです。

有名人の方でも、乳がんにかかったことを告白する人はたくさんいますし、すごく身近で怖い病気だなと感じますよね。

乳がんの早期発見には、国が推奨している2年に一度の「乳がん検診」でしっかり検査を受けることが大切だといわれています。

しかし、高濃度乳房(こうのうどにゅうぼう)」だと、乳がん検診のマンモグラフィー検査では乳がんが見つからないケースもあるのです。

今日のMBS「ちちんぷいぷい」では、上野会クリニックの院長で乳腺認定医の上野正勝医師が出演して「高濃度乳房」について解説していましたので、その内容をまとめてみました。

高濃度乳房(こうのうどにゅうぼう)とは?

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高濃度乳房とは、乳腺の密度がつまっている乳房のことを言うそうです。

胸にハリがあって乳房が全体的に硬い人は乳腺の密度がつまっていて、逆に乳房全体が柔らかくなって下に垂れているような人は乳腺が少ないのです

乳腺の密度によって乳房は4つに分けられる

  1. 脂肪性
  2. 乳腺散在
  3. 不均一高濃度
  4. 高濃度

一般的に、年齢を重ねるほどに乳腺は減っていきますので、若い人ほど高濃度乳房が多いという事になります。

ただ、40代くらいでも胸にハリがあって形の良い乳房をしている人は、乳腺が多く高濃度乳房の可能性が高いとのこと。

乳腺は赤ちゃんにあげる母乳を作るために存在するので、出産の適齢期にあたる10代後半から20代くらいに密度が濃くなると考えられますが、個人差が大きいので一概には言えないのだそうです。

高濃度乳房だと乳がんが見つからない?

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国が推奨している乳がん検診はマンモグラフィーを使った検査ですが、それだと高濃度乳房の人は乳がんを見落とされてしまうケースもあるのです。

理由は、マンモグラフィー検査では乳腺とがん細胞、どちらも白く写ってしまうため、経験を積んだ医師でも区別がつきにくいのです。

番組では実際に高濃度乳房の方のマンモグラフィー画像を紹介していましたが、確かに乳房全体が真っ白で、この中にがん細胞が白く写っていても分からないと思いました。

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高濃度乳房の人は超音波検査を

マンモグラフィー検査で乳がんが見つかりにくい高濃度乳房の人は、乳がん検診の時に超音波検査を受けることがおすすめだそうです。

それは、超音波検査ではがん細胞が黒く写るため、乳腺との区別がついて発見がしやすいため。

番組に出演していた上野医師も、マンモグラフィーで白く写ってしまう高濃度乳房の患者さんに超音波検査を受けさせたら乳がんが見つかったことがある、と言っていました。

高濃度乳房は乳がんにかかりやすい

上野医師によると、ほとんどの乳がんは乳腺から出来るため、乳腺の体積が多い高濃度乳房は乳がんにかかるリスクが普通の人より高いと考えられるそうです。

しかも高濃度乳房だとマンモグラフィーでは乳がんが分かりにくい…

となると、乳がんにかかっている人がせっかく検査を受けに来たにもかかわらず、乳がんが見過ごされてしまう可能性もありますよね。

そうならないためには、高濃度乳房の人の乳がん検診では標準で超音波検査を実施して欲しいと思いますし、マンモグラフィーで高濃度乳房と分かった時にはきちんと本人に伝えておいてもらいたいものです。

言われないと、自分の乳房の乳腺密度なんて分かりませんからね。

超音波検査は保険が適用される?

乳がん検診は自治体や職場が実施する場合には無料や一部負担で受けられますが、個人で受けに行くと全額自己負担になります。

自治体が実施する乳がん検診は現在のところマンモグラフィーが基本ですので、自分で超音波検査を選んで受けようと思うと、4000円前後の金額がかかります。

初診だった場合にはマンモグラフィー検査も必要だと言われることがほとんどで、2つの検査に診察代などを合わせて1万円以上はかかってしまうようです。

ただ、自治体のマンモグラフィー検査で高濃度乳房と診断され、「超音波検査が必要」と医師に言われた時には保険が適用されるケースもあるそうですよ。

高濃度乳房への対応は自治体や担当する医師によって違いが大きいそうで、できれば自分から「高濃度乳房じゃないですか?」などと尋ねてみた方が良いと上野医師は言っていました。

超音波検査ができる病院は少ない

痛くて恥ずかしいと言われているマンモグラフィー検査に比べて、超音波検査は女性側の負担が少なくて良いと思いますが、超音波検査を受けられる医療機関はまだまだ少ないです。

番組では、乳がんの超音波検査が普及しない理由に、専門の臨床検査技師の人材が少ないことと、技師によっては経験が少なく技術が追いつかない背景があると言っていました。

確かにマンモグラフィーより超音波検査の方が難しそうですもんね。

乳がん検査ではマンモグラフィーや超音波検査の他に、現在日立製作所が開発中の痛みの無い検査機も注目を集めていますよね。

これからもっと技術が発展すれば、高濃度乳房でも正確な診断が出来る乳がん検査が普及していくのだと思います。

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