高畑裕太さんの強姦致傷事件に思う|性犯罪の被害者に落ち度はないのか

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最近、俳優の高畑裕太さんが強姦致傷で逮捕されましたよね。それで、事件について色々な人が意見を言っているのを聞くたび、ちょっと「あれ?そうなの?」と、違和感を感じることがあるのです。

被害者は何も悪くないのか…

事件の経緯

  • 8月23日AM2時頃 群馬県内のビジネスホテルに宿泊していた高畑さんがフロントに電話をかけ、「歯ブラシを持って来て欲しい」と頼み、女性従業員を呼び出す。
  • AM2時〜2時25分までに、高畑さんは歯ブラシを客室に届けた40代女性従業員を無理やり部屋に引き入れ、強姦をしたとされる。
  • AM3時半頃、女性従業員の知人男性が110番通報。「知人がホテルの部屋でベッドに押し倒され、乱暴された。犯人は高畑裕太だ」
  • 朝方、ホテルの客室に警官が訪れた時、高畑さんは就寝中。その後、事情を聴かれ、本人が容疑を認めたため逮捕された。

この事件について、みんなが口を揃えて「被害者が1番つらい」「被害者が可哀想」ばかり言っていますが、本当にそうでしょうか?

もちろん、犯罪をおこした犯人が1番悪いわけですし、責められるべきは容疑者です。

ただ、今回の事件の経緯に関して言えば、はっきり言って、被害者の落ち度はかなりあると感じます。

なぜ歯ブラシを持って行ったのか?

まず、高畑さんが頼んだ歯ブラシですが、このホテルではアメニティグッズはフロントにまとめられており、宿泊客が自分で持ち帰るシステムになっていました。しかも、高畑さんがフロントに連絡を入れた時は女性従業員が1人だけで当直を行なっていたのです。

ですから、もし「持って来て欲しい」と頼まれても、断る理由はいくらでもあったはずです。

「申し訳ございませんが、アメニティグッズはご自身で取りにきてもらうシステムになっております」

「現在、従業員が私のみですので、フロントを空けることができないのです。お手数をおかけして大変申し訳ございません」

人生経験を積んだ40代の女性であれば、身を守るための手段は思い浮かぶはずですし、それが出来なかったということにこそ違和感を感じてしまうのです。

また、「どうしても」と頼まれて客室に歯ブラシを届けることになったとしても、危険を回避する術はいくらでもあるでしょう。

むしろ、被害に遭うことのほうが難しいというか…、同じ40代の女性としては、ちょっと考えられない事件なのです。

ある程度分別のある女性であれば、男性が1人で泊まっている客室に、女が1人で、しかも深夜に、訪ねていくことがどれだけ危険を孕んでいるかくらい、容易に想像がつくと思います。

男性の性的欲求や性的衝動について、それなりの理解も持ち合わせていたでしょう。

いくらなんでも、深夜に呼び出された時点で身構えないことのほうが不自然です。

被害にあった女性は、「強姦される」とは思っていなかったでしょうが、「口説かれるかも知れない」という意識は、少なからず持っていたのではないでしょうか。

犯行からわずか1時間で通報

この事件はほかにも不可解な点があります。それは、犯行がおこなわれてからわずか1時間で、第三者によって110番通報がされていることです。

もしも、被害女性が強姦された後、必死の思いで客室から飛び出してきたなら、自分で警察に通報するか、同じホテルの別の従業員に知らせるのが普通ではないでしょうか。

1時間のうちに、家族でも親族でも友人でもない知人男性に突然連絡を入れ、事情を話し、すぐさま警察に通報をしているという流れがあまりにスムーズで不可解に感じます。

知人男性が、自分で確かめてもいないのに「高畑裕太だ」と断定して通報していることにも違和感があります。

別に指名手配犯じゃないわけですから、犯人が誰かなんて、警察にとっては踏み込めば分かることなのです。一体なぜ、通報の段階でわざわざ名前を出したのでしょうか。

私がこんなことばかり書いてると、やれセカンドレイプだ、被害者を傷付けているだと、腹を立てる人もいるかも知れません。

でも、綺麗ごとばかり並べても性犯罪はなくならないのです。

被害者に対して、あなたは悪くない悪くないと慰めを繰り返す方が、はっきり言って無責任ですよ。

本当に性犯罪を減らしたいなら、いかにして防ぐかという具体的な方法を示し、注意喚起をするべきだと思います。

何が悪かったのか、どうすれば良かったのか。

本気で問題を解決したいなら、その部分をしっかり検証して情報を共有する必要があります。

性犯罪に遭わない努力をして欲しい

有名な俳優とはいえ、よく知らない男にもしも無理やり強姦されたとすれば、被害者の方は本当にお気の毒で、心の傷が癒えるまでには長い時間がかかるかも知れません。

ただ、でも、同情ばかりされていても前には進めないでしょう。

性犯罪は、どうやっても防げないものと、被害者の心がけ次第で防げるものの2種類があると私は思っています。

そして、その2つは絶対に混同してはいけないと思っています。

親族間の性的虐待をはじめとする、被害者にとって抵抗のしようがない性犯罪は、絶対に許されない最悪の行為です。

こんなに卑劣な犯罪をおかす人間は生きている価値なんてありませんし、被害者の精神的、肉体的苦痛を想うと胸が張り裂けそうになります。

しかし、一方で今回の事件のように防ぐことが可能であった性犯罪に関しては、前者の苦痛と同等に考えることは私には出来ません。

性犯罪を憎むなら…

性犯罪の被害者を守ろうとする取り組みは世界中にありますが、いくら被害者側を保護しても、それで性犯罪が無くなるかと言えば残念ながら効果はあまり無いように感じます。

ですから、性犯罪被害が「つらかった」と訴えるよりも、「こういうことが性犯罪のリスクになるのだ」ということを、経験者として発信していく方が有益であると思います。

人に何かを望むより自分が変わる方が実は簡単だし、救いは他者によってもたらされるものでは決してありません。

性犯罪を憎むなら、まず自分が性犯罪に遭わないための努力をして欲しい。

そのためにはまず、自分の行動を反省することが大切なのではないかと、今回の被害者と同じ40代女性である私は感じています。