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村上春樹「相手国に謝るべき」インタビューで百田尚樹に批判される

職業としての小説家 (新潮文庫)

今年は村上春樹さんにとってどういう位置づけの年なのか分かりません。

でも、もしかしたら何か彼にとって特別な意味あいのある年なのかも知れません。あるいはただ気の赴くままに、いつものようにやり過ごしているだけなのかもしれません。

いずれにしても、今年の村上さんはサービス精神が旺盛なのです。

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 村上春樹が共同通信のインタビューに答えた!

読者との期間限定交流サイト「村上さんのところ」で、読者からの怒涛の質問の波に答え、ようやく企画が終了したと思ったら、今度は共同通信の長文インタビューに応じているので驚きました。

このインタビューを良かったと思ったのは、村上春樹さんが、自分の発言の影響力を懸念して表現を遠回しにしたり、当たり障りのない言葉を選んだりせずに、きちんと、ありのままの気持ちで答えていたからです。

今、日本では何でもかんでも些細なことがすぐに大事になってしまって、だからもう、問題になるような言動はなるべく避けたいとみんなが考えていて、とくに歴史認識や原発、テロなどについて公の人が自身の見解に基づいて正直に発言しようものなら、そのあげ足を取らんばかりの猛攻撃にあってしまう。

だから、みんな及び腰になってしまい、とにかく、どこかの誰かが気に障ることは発言しないように、くれぐれも誤解を招かないように、神経をすり減らしていると思います。

でも、それでいいのでしょうか。読者や視聴者の顔色をうかがった情報ばかりが発信されて、それが全ての真実であるように社会が塗り固められてしまうことが、本当に正しいのでしょうか。

私は常々そんな風に感じていたので、村上さんがきちんと自分の言葉でこの難しいテーマの問題について発言されたことには、大きな拍手を送りたいと思いました。

 

今回の村上春樹のインタビュー内容について、あちこちから色んな意見や批判が出たって、別に良いと思うのです。「認識」は人それぞれであって、村上さんがいくら何を言っても共感するかしないかは読む人に委ねられています。

彼の言葉にはなんの意図もありませんし、ただ自然に心の中の思いを語っておられるのだと思います。

村上さんが、

「歴史認識の問題はすごく大事なことで、ちゃんと謝ることが大切だと僕は思う。相手国が『すっきりしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました、もういいでしょう』と言うまで謝るしかないんじゃないかな。」

と発言したことについて、韓国からは賛美の声が上がっているそうですが、村上さんにしてみれば政治的意図はなにもなく、自然な気持ちで語ったのだと思います。

いくら時間が経っても、日本の犯した過ちが歴史から消えることはないのですから、国民は目をそらさないで事実を謙虚に受け止める姿勢も大切です。

そうしたことを飾らずにストレートに言葉にしたのが、この発言ではなかったのかと私は思っています。

 

日本と韓国は戦争をしたわけではなく、ただ一方的に日本が韓国を侵略していました。このことを「侵略」ではなく「武力で支配」していただけだと主張する人もいるのですが、どちらにせよ、韓国に対して日本がひどいことをしたということに違いはないのです。

韓国にしてみれば、自分の国に勝手に他国の人間が乗り込んできて、「ここはオレたちのものだ。従わないならぶっ飛ばす」と言い出したわけですから、その行為を「許せない」と感じても仕方ないのではないかと思います。

『当時の朝鮮半島はひじょうに貧しく、人々の多くは飢え死にし、とても「独立国」として生き残れる力はなかったのだから、日本のしたことは間違っていなかった。』そういう意見が、今の日本の共通認識になりつつあります。

しかし、同じ人間でありながら、「武力」をちらつかせることによって相手を見下し、一方的によその土地を「支配」してしまったことは事実で、そこには朝鮮半島で生きる人々への「差別意識」が存在していたのではないかと思うのです。

そもそもこれは謝って済むとかいう、そんな簡単な問題ではありません。でも謝るしか方法がないのだから、そうするしかないのです。

長い年月が経過しても、いまだに韓国が日本を敵視しているとすれば、それは日本が「こっちがきちんと謝って、金まで渡してやってるのに、まだあいつらはごちゃごちゃしつこく言ってきやがる」と、そう言わんばかりの態度を韓国に見せているからではないかと、思うこともあるのです。

今回の村上さんのインタビュー記事については、それはもう村上春樹であろうが池上彰であろうが、その辺のパート従業員Aさんであろうが、誰にでも思想を自由に語る権利はあるのだし、そこでどこかに配慮したり誰かの顔を思い浮かべて語ったなら、それはアウトなのじゃないかと、私は思います。

間違った情報を流すことはいけないことですが、確定されている事柄について自分自身の素直な考えを述べること自体、今の日本では勇気のいることでもありますから、歴史認識についての村上春樹さんらしい「中立な答え」を聞けたことは、日本にとって良いことであったと思います。

そこで、気になるのがこのTwitterです。

「そんなこと言うてもノーベル賞はもらわれへんと思うよ」

「小説家なら、相手が『もういい』と言う人間かどうか、見抜けそうなもんだが...。それとも本音は『1000年以上謝り続けろ』と言いたいのかな」 百田尚樹氏Twitterより 

読む方が恥ずかしくなるような、的外れなツイート。

今までにこの方の発言で「なるほど」と思ったことは一度も無く、やしきたかじんさんの奥さんにまつわる騒動が起きた時には、やっぱり胡散臭いと思ってたもんなぁ、と自分自身で納得してしまいました。

今回、百田さんがなぜ村上春樹さんのインタビュー記事に噛みついたのか分かりませんが、ノーベル賞がどうのと、わざわざ出す必要があるのでしょうか?

 

百田さんのTwitterに関しては以前から問題発言ばかりで、なんだか、世間が盛り上がるのを計算してツイートしているのではという気もします。

ただのお祭り好きなんだか、よく分かりませんが、いまや「大作家」となられた百田さんですから、自分の発言がどのような結果を招くかというのも、きちんと考えておられることと思います。

とりあえず、この村上春樹インタビューについてのツイートの件で、百田さんのフォロワー数は激減したそうです(今日現在で132,684人でした)。

しかし、百田さんのフォロワーの中に村上春樹ファンがいたというのが、私にとってはちょっと驚きの事実でした。

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