Everyday Quest

健康・ダイエット・お金・育児・人間関係

オウム20年目の真実 20年後の上祐史浩

上祐史浩が語る―苦悩からの解放 (HIGASIYAMA BOOKS)

昨夜、テレビ朝日で「オウム20年目の真実」という番組が放送されていました。 

「オウム真理教」という宗教団体がいかに誕生して、どのように過激な思想を持つようになったのか。

「ハルマゲドンが来る世界が破滅する」と、信者に対して予言を繰り返しながら、自らの手でハルマゲドンを起こそうとした麻原彰晃。彼の頭の中にあった理想郷とは一体どんな世界だったのでしょうか。

スポンサーリンク
 

あれから20年…

オウム真理教が全盛期、という言葉を使うのもどうかと思うけれど、一番乗りに乗っていた頃、つまりまだ、過激思想を持つ犯罪集団というよりは、ちょっと怖いがちょっと笑えるヒゲのおじさんと、なにやら頭の良い神秘的な人間の宗教グループのように世間から見られていた頃、わたしはまだ10代でした。

どう考えても異様な団体がテレビに出て、コメンテーターと激しく討論をしていたかと思えば、バラエティなんかで笑いをとったりもしている。かなり、衝撃的だったことを覚えています。 

宗教家がこんなに大っぴらにテレビに登場しているのを始めてみたし、「クルタ」だか「サマナ服」だか知らないけれど、同じ形で上下同じ色のユニフォームをみんなが着ているのも不思議でした。

彼らがテレビに出ると、ほとんどの場合ほかの出演者から「じゃあ、空中浮遊やってみろ」みたいな、おまえらの宗教は嘘っぱちだ的な言葉を投げつけられていて、彼らは自分たちがいかに正しいかをテレビカメラに向けて理路整然と語っていました。

それはかなり異様な光景で、ただ、宗教論を唱えるオウム信者よりは、それを囃し立てる出演者の方がよっぽど野蛮でよっぽど頭の悪い連中に見えました。

それがたぶん、オウム真理教の狙いだったのでしょう。

 

今回の番組を見て一番驚いたのは、上祐史浩という人がオウム真理教の武装計画の詳細、サリン製造から反対派の人々の殺人などを、きちんと理解していたのだということでした。

麻原彰晃の側近であり、教団内の幹部として広報を取り仕切っていたわけだから、もちろん知っていない方が不自然なのですが。

それでも当時、集まった報道陣に対してオウム真理教の潔白を必死に訴えていたのは、全部でたらめだったのかと思うと驚きました。

しかも、直接は教えてもらえなかったから、麻原彰晃に電話をかけて問いただしたという事実も、オウム真理教内の人間関係の複雑さ異常さを表しているような気がしました。 

あれから20年経っているというのに、上祐氏の喋りはまだまだ健在でした。

52歳には見えないのは、なんだか貫禄がないという印象もあるのですが、宗教家であることが世間の毒素を排除してくれているのかも知れません。

今はオウム真理教とは決別して「ひかりの輪」の代表をされていますが、公安調査庁は上祐氏が未だ麻原に帰依していると見ているようです。

 

メディアでは教団の正当性を訴えながら、衆議院選挙に惨敗したことをきっかけにして「ヴァジラヤーナ」と呼ばれる武装化を強めていったオウム真理教。

あの衆院選の時、あんなに奇妙な選挙戦をして当選するはずないって、普通の人なら気付いていたでしょうけど、麻原彰晃は本気で全員が当選すると信じていたというのが、なんとも切ないというか、救いようがないというか。

 

番組の中では、オウム真理教が核武装計画まで立て、それを実際に進行させていたことも明らかになりました。

自分たち以外を全員殺して、「オウム王国」を作ることを目指していた麻原彰晃と教団幹部たち。どうして過激思想のグループはすぐに「国」を作りたがるんでしょうか。

 

普通の人が過激思想になる発端というのは、たぶん、とっても身近な所にあって、それは劣等感とか屈辱とか恥辱とか、そういったものが積もり積もるのでしょうが、でも麻原彰晃のような「種」の存在になる人って、やはりどこか普通ではない。生まれ持ったものがあります。

それはカリスマ性とかでは無く、生まれつきの過激さ、普通ではない思考というか「そんなことはできない」と、普通なら頭の中で消去するようなバカバカしいことを本気で信じて語ってしまう。

そういった「危うさ」に、魅力を感じてしまう人がいるのかも知れません。

スポンサーリンク