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NHKスペシャル 「追跡『イスラム国』」提示されるあまりにも大きな課題

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昨日の朝、後藤健二さんが「イスラム国」に殺害されたことを知ってから、なんともやりきれない気持ちで1日を過ごしていました。夜にNHKで放送されていた「追跡、イスラム国」という番組を見て、さらに衝撃を受けました。

 

「イスラム国」の指導者だとされるバグダディ容疑者が「イスラム国」の建国と、自らが予言者ムハンマドの後継者である「カリフ」に即位したと宣言したのは昨年の6月29日。それから半年あまりの期間で、「イスラム国」は各国から多くの戦闘員を集め、油田を制圧し、罪のない人々を次々に虐殺しました。

 

「イスラム国」にとって、アラーに背くものは「死刑」に処されるべきであり、つまりは「イスラム国」に従わないものはアラーに背いているという論理があります。

イギリスにある「イスラム国」に忠誠を誓う団体の指導者は、「イスラム国」に同調しない人々について、「改宗させる」か「死刑」にするかしか方法が無いと語っています。

もうすでに、「イスラム国」に忠誠を誓い戦闘員を集めることに加担している過激派組織は世界中に分布していて、日本ももう「対岸の火事」ではすまされない事態に陥っています。

 

番組の中では、バグダディ容疑者をアメリカは2度に渡り逮捕をして身柄を拘束していながら、2度とも釈放してしまったこと。刑務所内でバグダディ容疑者が過激思想に染まったことが、今の「イスラム国」の原点になっているのではないかということにも触れられていました。

 

1月20日に「イスラム国」による日本人人質事件が明るみに出てから、ネットの中にはさまざまな意見があふれていて、その中で一般の方々のツイートなどでは、勝手に行ったんだから放っておけば?というような言葉もありました。中には、拘束されていたお2人に対してあまりにも侮辱的な画像を公開したり、「イスラム国」を刺激するような軽率な行動を繰り返している方も少なくありませんでした。

 

人それぞれ色々な考えがあるのだろうとは分かっていながらも、やはりそういった行動はとても残念に感じます。

また、人の命が無くなるということ、「死」の本当の意味をきちんとイメージできない、「死」を理解できない日本人がこんなにも沢山いるんだということが、正直に言って恐ろしいような気がしました。

 

後藤健二さんがやりたかったことを簡単にいえば、それは「弱者の救済」であったと思います。彼はジャーナリストとして紛争地域へ取材に行くことだけにかぎらず、たとえば国内においても、貧困層の子供たちへの支援活動もすすめておられた矢先に、不幸な事件に巻き込まれてしまったとも考えられないでしょうか。

 

また、湯川遥菜さんに関しては否定的な意見がとても多いのだけれども、人の心の奥底にある葛藤、痛み、苦しみを、他人が正当に理解できることはそもそも不可能なのだし、彼に対して何も知らない、また、今回の事件で何のリスクも背負っていない人間が、ぬくぬくとした部屋の中で湯川さんを軽率なやつだ迷惑なやつだと、誹謗中傷することは本当に許せない。