安倍政権が掲げる、「女性が活躍する社会」の実現。男女が格差無く就労でき、お給料を貰い、生活していければ良いのですが、現実はどうなんでしょうか?
働く女性の平均年収は意外に少ない…
国税庁が発表した「平成25年度民間給与実態統計調査によれば、正規雇用で働いている女性の平均年収は272 万円だそうです。
月収に換算すると22万6600円で、地域によって差があるので一概に少ないとはいえませんが、それでも男性の平均年収とくらべればかなりダウンしているのではないでしょうか。
運送業や建築業など、体力面や力の差でどうしても男性の方が向いているお仕事を除けば、IT関連のデスクワークや製造販売業、アパレル関係など、女性も男性と同等に職場で活躍できていると思うのですが、それでも給料に差が出るというのは、どういった理由があるのでしょう。
結婚・育児の影響も
結婚していると出産育児などで、一時的に職場を離れたり転職せざるをえなかったり、子供がいると転勤のある仕事にも就けないとか、そういった事情もありますよね。
この社会の中で女性が担っている役割というのは家庭の中のみならず、学校や幼稚園で割り当てられる仕事にくわえて、地域の自治会や子供会の雑務など、本当に多岐に渡るんですよね。
同じように仕事を持っていても、そういった雑用は男性だと免除されてしまう。すごく不思議です。女性には1円にもならないことばかりがまわってきている印象もあります。
働く女性の現実は厳しい?
今回の調査は、正規雇用の方が対象ですから、調査対象には子供を持っていない女性も多かったのではないでしょうか。
朝から晩までばりばり働いて、それでもあまりお金にならないというのは、なんだか救われない現実ですね…。
女性が働く意義は、なにもお金を稼ぐことだけではありませんが、それでも、労働にみあった報酬を受け取りたいという気持ちは誰しもが思うことでしょう。
やはり年収200万円台だと生活に充分な金額とはなかなか言えないので、シングルマザーや子どもの貧困問題とともに、こうした女性の賃金の安さについても改善されるべきではないかと個人的には感じています。